気功との共通点を感じた≪Kirtanとヒマラヤの映像と音の夕べ≫@アグレアブルミュゼ(国立)

2023年7月15日土曜日

感想メモ

先日、≪Kirtanとヒマラヤの映像と音の夕べ≫に参加したときの感覚を残しておきたくて、気づいたことをメモ。




◎Part1.ヒマラヤの映像とMutsumiUmiさんのお話



インド、ヒマラヤの山岳2700mの村に住む日本人女性、

Umiさんはフィギュアスケーターの浅田真央さんに

ちょっと似た感じの可愛らしく佇まい美しい方。


もう9年、人口100人足らずの村で

地元の羊飼い一家の一員として暮らしている。


羊と共に暮らし、羊毛を手で紡いで、

はたを織り、衣服をつくる。


ほぼ自給自足の生活。

電気は来ているが停電も多い。


厳しい自然環境の中、生と死がとても身近な世界。


人間のもつ能力を最大限に働かせないと生き残れない。


自然には逆らえないことを身をもって知っている。


自分を取り巻くすべてのものに

彼らは感謝しながら毎日を生きている。


羊のための草を刈らせてくれてありがとう、

と、小さな花を神様にお供えする。


・・・


彼女が撮影した夏至の朝のヒマラヤの動画を見ながら、

鳥の声、虫の音、風音、を全身で感じる。



夏至の日に、彼女の足元に生えていた草たちを

日本に持ち帰ってくれていて、

少しずつ我々の手のひらに載せてくれた。



葉っぱを手のひらで揉んで、香りをかいでみる。

ふわぁ~っと、涼しげでやさしい香りが鼻腔をくすぐる。


次に、器に入れて少しのお湯をさして手でふたをして待つ。

手をずらして、少しマイルドになった香りを嗅いだり、

一口味わって、また印象が変わったり、、

夏至のヒマラヤを感じる。


ゆったりと、丁寧に、みなで楽しむひと時。




村での出来事もたくさんシェア下さった。

自然が厳しい分、人と人との関係がとてつもなくやさしい。


”足る”を知っている人々。。



会場で彼女が毛糸を紡ぐ様子を見ているだけで

なぜか心が落ち着いた。



・・・・


◎Part.2 堀田義樹さんの「キールタン」


深く澄んだ瞳を持つ堀田さん。

「心をこめて歌う」という意味の、インドの伝統的な祈りの音楽と真言。

「赤ちゃんのようになって、すべてが初めてのように体験してほしい」とのこと。


集中して、歌を真似しているうちに身体がとても熱くなってくる。

場の空気が変わるのを感じる。


涙が自然に出ている人、静かに揺れている人、目を閉じている人、、

それぞれが受け取り、波のように響き合う。



共鳴する空間。心洗われるひと時。


・・・・



あっという間の3時間。

国立の「アグレアブルミュゼ」という、とても素敵な場の力もあったと思う。


彼らは、彼らの日常で大切にしていることを共有してくれた。


ハートの真ん中からの言葉と言葉にはならない何かを。



まるでヒマラヤとインドの風に触れたかのようだった。



・・・・



今回の体験で、彼らがシェアしてくれた内容は、

気功を行うとき大切にしていることと似ている・・と思った。


私がお伝えしているのは、

宋海君老師から教えていただいた、

1000年以上前から伝わる「仙人長寿功」と「還童功」


中国道教の山の修行者たちが今でも行っている気功法で、

老師が日本人向けに選んで下さったもの。


自分に向いて心と体をととのえるためのツール

なのだが、それだけではない何か底力のような

奥深さを感じられる功法。


やり込むたびに新しい発見がある。



練功会の参加者には、動作をまずは真似していただいている。


呼吸や動作を正しくきれいにというよりは、

自分が動かしている体の部分に意識を向けていただく。



練功後、皆さんが、ほわ~んと余韻を味わっている

お顔を見るのがとても好きな瞬間。


一人だけで行う練功とは何かが違う。


空間を共有し、ちょっとずつ身体や心の変化に

気づいたりできるのが

みんなで一緒に行う気功の楽しさかなと思っている。



安心してリラックスしていただいて、

皆さんの集中を妨げずに誘導できるよう心がけている。



ふと気づいたら、身体と心が変わっていたというのがいいなと思う。




ぜひ「養生気功会@国分寺」に、

体験に来ていただきたいと思っています。