先日、≪Kirtanとヒマラヤの映像と音の夕べ≫に参加したときの感覚を残しておきたくて、気づいたことをメモ。
◎Part1.ヒマラヤの映像とMutsumiUmiさんのお話
インド、ヒマラヤの山岳2700mの村に住む日本人女性、
Umiさんはフィギュアスケーターの浅田真央さんに
ちょっと似た感じの可愛らしく佇まい美しい方。
もう9年、人口100人足らずの村で
地元の羊飼い一家の一員として暮らしている。
羊と共に暮らし、羊毛を手で紡いで、
はたを織り、衣服をつくる。
ほぼ自給自足の生活。
電気は来ているが停電も多い。
厳しい自然環境の中、生と死がとても身近な世界。
人間のもつ能力を最大限に働かせないと生き残れない。
自然には逆らえないことを身をもって知っている。
自分を取り巻くすべてのものに
彼らは感謝しながら毎日を生きている。
羊のための草を刈らせてくれてありがとう、
と、小さな花を神様にお供えする。
・・・
彼女が撮影した夏至の朝のヒマラヤの動画を見ながら、
鳥の声、虫の音、風音、を全身で感じる。
夏至の日に、彼女の足元に生えていた草たちを
日本に持ち帰ってくれていて、
少しずつ我々の手のひらに載せてくれた。
葉っぱを手のひらで揉んで、香りをかいでみる。
ふわぁ~っと、涼しげでやさしい香りが鼻腔をくすぐる。
次に、器に入れ少しのお湯をさして手でふたをして待つ。
手をずらして、少しマイルドになった香りを嗅いだり、
一口味わって、また印象が変わったり、、
夏至のヒマラヤを感じる。
ゆったりと、丁寧に、みなで楽しむひと時。
村での出来事もたくさんシェア下さった。
自然が厳しい分、人と人との関係がとてつもなくやさしい。
”足る”を知っている人々。。
会場で彼女が毛糸を紡ぐ様子を見ているだけで
なぜか心が落ち着いた。
・・・・
◎Part.2 堀田義樹さんの「キールタン」
深く澄んだ瞳を持つ堀田さん。
「心をこめて歌う」という意味の、インドの伝統的な祈りの音楽と真言。
「赤ちゃんのようになって、すべてが初めてのように体験してほしい」とのこと。
集中して、歌を真似しているうちに身体がとても熱くなってくる。
場の空気が変わるのを感じる。
涙が自然に出ている人、静かに揺れている人、目を閉じている人、、
それぞれが受け取り、波のように響き合う。
共鳴する空間。心洗われるひと時。
・・・・
あっという間の3時間。
国立の「アグレアブルミュゼ」という、とても素敵な場の力もあったと思う。
彼らは、彼らの日常で大切にしていることを共有してくれた。
ハートの真ん中からの言葉と言葉にはならない何かを。
まるでヒマラヤとインドの風に触れたかのようだった。
・・・・
今回の体験で、彼らがシェアしてくれた内容は、
気功を行うとき大切にしていることと似ている・・と思った。
私がお伝えしているのは、
宋海君老師から教えていただいた、
1000年以上前から伝わる「仙人長寿功」と「還童功」
中国道教の山の修行者たちが今でも行っている気功法で、
老師が日本人向けに選んで下さったもの。
自分に向いて心と体をととのえるためのツール
なのだが、それだけではない何か底力のような
奥深さを感じられる功法。
やり込むたびに新しい発見がある。
練功会の参加者には、動作をまずは真似していただいている。
呼吸や動作を正しくきれいにというよりは、
自分が動かしている体の部分に意識を向けていただく。
練功後、皆さんが、ほわ~んと余韻を味わっている
お顔を見るのがとても好きな瞬間。
一人だけで行う練功とは何かが違う。
空間を共有し、ちょっとずつ身体や心の変化に
気づいたりできるのが
みんなで一緒に行う気功の楽しさかなと思っている。
安心してリラックスしていただいて、
皆さんの集中を妨げずに誘導できるよう心がけている。
ふと気づいたら、身体と心が変わっていたというのがいいなと思う。
ぜひ「養生気功会@国分寺」に、
体験に来ていただきたいと思っています。
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