やまもも(楊梅)の実を収穫 ~梅雨・小暑時の恵みを味わう

2019年7月14日日曜日

薬膳

 来週7/23からは夏本番、二十四節気の「大暑」に入るのですが、今年は全国的に梅雨明けが遅いようで、、日照時間も少なく作物への影響が心配ですね。

 ここ数年来、友人と一緒に耕作地を借りて、主になつめ(大棗)等の果樹を育てておりまして、お天気模様には特に関心が高くなっています。


 先日、やまももが無事に実り、収穫してきました。
 
 
 今年は雄木のほうが枯れてしまったので実りは難しいかなぁと思っていましたが、沢山の実りでうれしい驚きでした。

 友人のお友達の中国人の方は、このやまもも(中国語で「 (Yáng méi )」)食べたさにこの時期は故郷へ帰る!そうです。日本では、徳島県で最も盛んに栽培されており、関東では街路樹として植えられていたり、また甘露煮にして日本料理の付け合わせに使われたりします。とても傷みやすく流通も限られ、出回るのが梅雨時の数週間なので、私もここ国分寺市に越してくるまでは実際に木を見たことがありませんでした。

 真っ赤に熟した親指大の実は、とても甘酸っぱく、かじるとどこか懐かしいような感じがします。いまは果物すべてがどんどん甘く品種改良されていて、野性味あふれるこの酸味は希少になっていくのかもしれません。


 薬膳としての効能に触れておきます。

 やまもも(楊梅):味は甘酸、性質は温性(身体を温める)、帰経(作用する経絡)は肺と胃、効能として、暑気あたりの緩和、口の渇きを取り除き、胃腸の調子を整える効果があるとされ、胃腸の張り・嘔吐・下痢・腹痛などのときに用いるとされています。但し、多食すると歯や筋を損なうので要注意とのこと。

 調べたところ、樹皮のほうも、生薬として用いられるそうです。
 (以下、ウチダ和漢薬さまホームページより抜粋)
 
 樹皮は生薬「楊梅皮」として用いられます。日本では「楊柏散」に、黄柏、犬山椒と配合され、捻挫や打撲の外用薬として用いられます。また日本の民間療法では、下痢、腹痛、頭痛に煎じ汁を内服する、打撲に粉末を酒で内用あるいは外用する、腫物、火傷などに煎液で湿布する、あせもの治療に浴湯料として用いるなどが知られています。


なんと、、樹皮の効能は知りませんでした。枯れてしまった雄木の樹皮を活用してみたいと思います。

ところで、冒頭、7/23から「大暑」に入ると記しましたが、今週末の7/20から8/7(「立秋」の前日)迄は雑節の「土用」となり、特に「胃腸を労る」ことが大切な時期でもあります梅雨が明けると一気に暑くなり、つい冷たいものやバーベキューなど暴飲暴食してしまいがちですが、なるべく常温以上の温かいもの、消化のよいものを食べるように心がけていると、夏バテ予防となり、秋以降の調子が断然違ってきますので、、これまでの習慣を変えるのは難しいかもしれませんが、少しずつ実践されることをお薦めします。(と、自分にも言い聞かせております💦)

自分の体調やそれぞれの季節に従った食べ物を選ぶことも、気を調え心身を調える「気功」の範囲となります。これから、少しずつ季節のお薦めの食材などもご紹介していければと考えています。


「気功ストレッチ教室」のほうもいよいよ7/18スタートです!まだ余裕がありますので、ぜひご参加検討されてみてください。どうぞよろしくお願いいたします。


※「土用」二十四節気を補う季節の移り変わりの目安として、雑節(ざっせつ)があり、立春、立夏、立秋、立冬の前の約18日間を「土用」と呼ぶ。